バイリンガル学生の就職説明会

Jun 25, 2012, 11:25 PM

企業(きぎょう)の海外進出が進み、国際的に活躍できる人材へのニーズが高まるなか、外国語が堪能なバイリンガルの大学生(がくせい)を対象とした就職説明会が東京で開かれました。

東京・江東区(こうとうく)で開かれた就職説明会には、商社やメーカーなど195社が参加し、海外の大学などで学び、英語や中国語などの外国語が堪能(たんのう)な日本人の大学生およそ2400人が集まりました。 各企業のブースでは、採用担当者が今後の海外展開の方針などを説明したり、英語などを交えて(まじえる)学生に質問したりしていました。

主催した会社によりますと、不況(ふきょう)や円高の影響で企業の海外進出が進むなかで、日本で学ぶ外国人留学生を採用する企業が増えていますが、最近は、日本の文化や習慣などが身についている日本人学生へのニーズも高いということです。

このうち、説明会に参加した神奈川県のアパレルメーカーは、この秋、ニューヨークに進出する予定で、出店の準備や英語のホームページ作成に対応するため、英語が堪能な人材を募集しています。

メーカーの役員奈名子さんは「私たちは日本のものづくりの会社なので、商品について正しく理解して、英語で発信できる学生を採用していきたいです」と話していました。 会場を訪れたアメリカの大学に通う男子学生は「日系企業の情報が少ないので一時帰国して参加しました。日本の就職環境は厳しいですが、語学や専門性を生かして夏までに就職先を決めたいです」と話していました。

外国語が堪能な大学生を対象とした就職説明会は、このあと今月27日には大阪市で、来月2日には名古屋市でも行われ、合わせて40社余りが参加する予定です。