損失隠し問題に揺れたオリンパス

Jul 01, 2012, 10:41 AM

損失隠し問題に揺れた光学機器メーカー、オリンパスが、家電大手・ソニーと資本提携する方向で調整に入ったことが明らかになりました。

 オリンパスは一連の損失隠しを受けて、経営の健全性を示す自己資本比率が4.6%まで低下。財務基盤の強化が急務となっていました。このため、ソニーからおよそ500億円の出資(しゅっし【出資】)を受け入れる方向で調整に入っており、工場の統廃合や不採算事業の合理化を進め、主力の内視鏡などの医療事業を柱として収益力の強化を図ります。

 一方のソニーは、テレビ事業の不振などで8期連続の赤字が続いており、黒字化に向けて医療事業の強化を打ち出しています。オリンパスをめぐっては、富士フイルムやテルモなども提携への意欲を示しています